今回はカメラマンが行う現像時の出力についてです。
カメラマンが写真の現像やディスプレイの表示の際に気になるディスプレイのBit数についてですが、まず8bitと10bitの違いをご説明します。
8bitとは色の階調を表します。
2進法の8乗で256となりRGB各色256段階となります。
256×256×256=約1677万色という意味です。
一般的なディスプレイやJPG写真、一部のハイエンドを除くスマートフォン等大半は8bitなのでそこだけで考えるとあまり深く気にする必要はありません。
しかし、写真の現像時や、納品等を考えるとカメラマンはどうしても「もっと美しい物を見たい」そう考えてしまいます。
そこでいわゆる「10bit」のディスプレイを考えるのですが、10bitとは先程の8bitが2進法の8乗であったのに対し、2進法の10乗となるのでRGB各色1024段階となり1024×1024×1024=約10億7374万色となり圧倒的に色の階調が変わってきます。
(14bitLUT)
そこで「じゃあ10bitの4Kにディスプレイを変えてみよう!」となりディスプレイを変えてみるのですが多くのカメラマンはその色の違いがよくわからないはずです。
それはなぜか?
パソコンの方の出力を10bitに設定する必要があるからです。
パソコンの出力を10bitにするために必要なものは何か?
これは実は2019年7月までNVIDIA社の「NVIDIA Quadro シリーズ」と呼ばれる特殊なグラフィックボードが必要でした。(AMD社の分は知らんから勝手にググって)
しかし、2019年7月にGTX1050以降のグラフィックボードで10bit出力が可能となりました。(GTX1030シリーズはできないので注意してください。)
しかし、これを使用するだけでは基本的には8bit出力となっていますので設定の変更が必要となります。
こちらの画面はNVIDIAのコントロールパネルの初期設定です。画面の解像度設定の下部に出力の色の深度という箇所が「8bpc」となっているのでこれを下のように「10bpc」へ変更する必要があります。
このように変更を行わないと多くの場合は8bit出力のままになっていますのでご注意ください。
EIZO社の3DLUTとかその辺はもう高くて手が出せないので割愛させてください・・・
今回のブログは「設定忘れてる人多いから確認した方が良いですよ」っというのが趣旨です。
批判とかは勘弁してください。。。
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